???等明暗光??? ISOPHASE

 

00E2101 石丸泰央

 

<小型船舶操縦免許>

 去年のゼミ論集第5号、公園の欄でも書かせてもらったが、僕は釣りに関しては妥協しない。陸から魚を釣ることだけでは満足せず、フローターという浮き輪に乗って釣りをすることでも満足せず、ツイに船(船と言っても大それたものではない)に手を出した。船舶の免許を取ろうと思ったきっかけは、H15年6月に船舶免許の改正が行われ、特殊(水上バイク)は別料金で取らなくてはならないことを知ったからだった。知ってはいたものの、実際にずぼらな僕は、改正が行われる前の締め切りギリギリに、申込書を出したのだった。免許が改正されるのは6月からだったが、申し込みを6月前に済ませ且つ

6月前までに、学科試験をパスしなければならなかった。つまりギリギリに申込書を出した僕は、筆記試験に落ちてしまうと、改正後の免許になってしまう恐れがあったが、船舶の免許は簡単と耳にしていたので大丈夫だろうと思い、軽い気持ちで講義に望んだ。

<講義編>

 講義を受けに来ている年齢層を見ると、20歳前後〜70歳くらいの人まで様々で、女性も2、3割いた。

 学科講義は1日。朝9時から夕方の17時まで。その間にテキスト150ページの内容を理解するという、とんでもない計画である。科目としては、

 1)一般常識(常識を働かせれば判断できる問題と書かれていたが、海上における事件・事故の緊急通報用電話番号が118とは知るわけない。これは常識として知っているべきだったのかな〜?)

 2)船舶概要(船というもの全般にについての大まかな知識を身に着ける科目。耳障りの悪いカタカナ専門用語が氾濫しますが、丸暗記以外に特効薬は無い)とのこと。

 3)航海(船を安全、確実、経済的に目的地まで航行させる知識を学ぶ科目。暗記しなければならないことが多い科目。)

 4)運用(船の保守、管理からあらゆる事態における対処の仕方など範囲が広く種々雑多な知識が要求されるが、常識を働かせれば見当がつけられるような問題が多い。)

 5)機関(小型船舶の海難事故で最も多いのが機関の故障。簡単な故障などは自分で直せるくらいの知識、技能を身につける科目。)

 6)法規(海のルール。海上衝突予防法、航法、音響信号、海上交通安全法、港則法、船舶職員法、船舶安全法、船舶法及び関連法、海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律)の6科目に分けられていた。

 書いたようにほぼ暗記である。常識を働かせれば判断できると書かれてはいるが、明らかにそんなことはない。観望天気(雲行きや空模様をみるとか、日がさ、月がさ、朝焼け、夕焼け、山の上の笠雲などを観測して判断することで、狭い地域の天気を予想するのに役立つ。)を行うため気象要素も覚えないといけなかったし・・・。

 実際中学の理科で習ったものに少し毛が生えた程度なのだが一部紹介すると、気温が下がれば空気は重くなって気圧は上がり、気温が上がれば空気は軽くなって気圧が下がる。気圧が上がると天気は良くなり、下がってくると天気は下りとなる。気圧の単位はヘクトパスカル(旧ミリバール)を用い、観測にはアネロイド気圧計が主に用いられるが、標準1気圧は1013ヘクトパスカルである。空気は気圧の高いところから低いところに向かって流れる。

 この空気の流れが風である。気圧差が大きい程風は強く、気圧差が小さければ風は緩やかとなる。

 風向は、風の吹いてくる方向で示す。風速は、1秒間に空気の流れる距離を表し、普通10分間の平均風速を使う。日中と夜間における陸と海の温度差が原因で、昼間は陸の方が気温が高く気圧が低いので、海から陸に風が吹き、夜間は陸の方が冷え込むので気圧が高くなり、陸から海に風が吹く。

 小型船では、突風が最も恐ろしいとされているので、突風の兆候を見つけ出すための観望天気の例をあげてみる。

1)西の空に積乱雲(雷雲)が現れたらやがて突風がくる。

2)夜、西の空に稲光が見えたら高波を伴う突風がくる。

3)海上が静かなとき、西の水平線が凸凹に見えると間もなく突風がくる。

4)北西の季節風が吹いている時、急に冷えてくると突風が来くる。

5)冬期、異常に暖かい時、風がやむと突風がくる。

 こんな感じで、天気に関する言い伝えは、各地地方に色々あるが、気象学的に十分根拠があるらしい。でも、根拠などを調べるよりは、とにかく覚えなくてはならなかった。

 講義のスピードは言うまでも無く速かった。講師からは、聞かなくてもいいから「帰って自分で問題集をやってもいいよ。」と言われていたが、講義も船舶免許代金\80000に入ってるのだから帰るわけには行けないと思ったが、いつの間にか机に突っ伏していたので帰って試験までの2週間頭に詰め込めるだけ詰め込むしかなかった。

 しかし、実質1週間は問題集を開けようともしなくて、問題集に手を出したのが学科試験6日前。問題集を開けてみると、わけのわからない言葉のオンパレードだった。さすがに¥80000を溝に捨てたくなかったので、そこからはある程度目を通した。試験の合格条件は先程紹介した6科目50問の中から33問(65%)以上正解で合格なのだが、1科目でも半分を割っていると不合格になってしまう。と言うわけで全体的に目を通さなくてはならないのだった。

 学科試験は、愛知県の半田市で行われたのだが、試験日が平日という事もあって通勤渋滞につかまってしまい普段なら40分で着く所を、1時間ちょっとかかってしまっい、タダでさえ焦っているのに渋滞が焦りに拍車をかけた。試験時間にはなんとか間に合ったものの、試験についての説明、簡単な身体検査などで、実際の試験時間は予定より30分ほど遅れた。試験時間は1時間30分。ゆっくり考えても余るほど時間があるくらいで、周りの人達は次々に会場から出ていって、すぐに自己採点。外で一喜一憂するのが聞こえていた。僕も自己採点で受かることは確信していたが、発表があるまではなんとも不安だった。(免許が改正後の免許になる恐れがあったからな〜。)次の日合格発表があり、なんとか学科試験はパスすることができた。

<実技編>

  実技講習は、4時間。13時30分から17時30分まで。2人組みで船に乗って様々なことを教えてもらう。僕は大学の友達と船舶の免許を取りに行っていたので、その子と一緒に乗ることになった。

 実技は、基本実技、応用実技、総合実技の3科目からなり、実技試験は、実技試験と口述試験かある。基本実技は、

1)一般常識(乗り降りの仕方等)。

2)ロープワーク、発航前の点検、ハンドコンパスの使い方、船体各部の名称。

3)操船(離岸、発進、滑走、増速、変針、停止、蛇行、後進、着岸)。

応用実技は、

1)航路標識、海図の見方。

2)海上衝突予防法、港則法、海上交通安全法。

3)風波、潮流のある時の船の進め方。

4)航路の選定、船位測定。

5)事故の防止及び事故発生時の処置、魚網、浮流物に対する処置、船内の安全、えい航。

6)人命救助。・・・実技。

1)〜5)までは口述。総合実技は、

 1)航海計画を立てる時の注意。

 2)出航準備上の注意。

 3)航海中の注意(船体、推進器の破損処置、悪天候時の処置)。

4)格納整備(船体、機関を格納整備する時の注意)。

5)法定証書類(検査証書の記載事項など)。

6)気象(日出、日没、干潮、満潮の時刻、天気図)。7)係船、解らん(ロープをほどくこと)・・・実技。

1)〜6)までは口述。

 

<乗船>

 実技講習と聞くと、運転するだけというイメージが僕にはあって船酔いだけが心配だった。が!僕がイメージしていたものとは、とんでもなくかけ離れていた。まずは、自動車にはないロープの結び方だった。釣りで色々な結び方は知っているものの、船と陸を繋ぐ結び方なのだからわけが違った。

 ロープの結び方も要所で違い、8種類覚えなくてはならなかった。ちなみに講習を受ける時にテキストと一緒に1mくらいのロープもわたされる(どうやらこれで練習しなさい!ということらしい)。 

 車の実技試験の時に車に乗るときは、せいぜい車の周りに人がいないか確認する程度で普通に乗ればいいが、船に乗るときは、船体の点検、エンジンルームの点検をいちいち声に出して確認して操縦席に座らなければならない。これが、面倒な上に何か何なのかが分からない。機械にうとい僕は、エンジンルームの点検が特に理解できなかった。用語は覚えたものの、その用語がどれを指すのかがわからず凄く苦労した。はっきりいって、自分で乗るときにそんなことはしないと思うが、もし点検するとしたら、テキスト片手にやらないと日が暮れてしまう。

 いざ船に乗って操縦しようとしても、まずは安全確認から。「前後左右よし!」。「あ〜やってられね〜!」と思いつつ、癖をつけておかないと試験の時、安全確認を忘れることになる(安全確認も採点の対象である)からやるしかなかった。それから、指示があるまで船を動かしてはならなくて、例えば「前進しなさい」と言われたら「前進します!」と言って、安全確認をしてから前進しなくてはならなく、とにかく面倒くさい。

 操船の実技試験は、先程も紹介したが、「離岸、発進、滑走、増速、変針、停止、蛇行、後進、着岸」である。

 「離岸、着岸」は車の縦列駐車と思ってもらえればいい。だけど、海には波があるのである程度近づいたらエンジンをニュートラルにして、波の力で岸まで到着しないと大変なことになる。

 どういうことかというと、早くニュートラルにしすぎると、岸から遠ざかるし、遅すぎると停泊するべき場所に激突してしまう。最初は全くタイミングがつかめず、岸から離れたり、岸に激突したりしていた。実技講習を受けた日は、かなり風が強く、波が高かった。そこで教官から一言、「試験の時に波が高くないように祈っとかないと」。どうやら試験に受かるには、祈りも必要らしい。

 前進についても色々あって、微速運転(1000回転以下)、低速運転(1000〜1200回転)、滑走状態(2600〜3000回転)の3種類を試される。回転数を見てもイイので落ち着いていれば特に問題ない。

 「変針」は、車でいうと右左折、Uターンといったところだろう。これは曲がる前に、それぞれの角度に見える目標物をしっかり確認して、安全確認、変針終了の合図を忘れなければ大丈夫だった。「蛇行」これは、水面上にジグザグに置いてあるブイを、縫いながら走ることで、車の例をあげると、犯罪者の車が、パトカーから逃げているような感じが、最も分かりやすい例だと思う。これは、第一ブイを右に見て滑走するか、左に見て滑走するか、きちんと説明して走れば問題ない。

 「人命救助」。これが僕の一番苦労した実技だった。この実技講習は、2人で交代してやるのだが、操船してない者が後ろから落水者を見立てた、先端に三角の旗付いたの浮力のある棒を海に落とす。そこで教官から「(右舷)か(左舷)落水!」 と合図がでる。合図がかかり次第、エンジンをニュートラルにして落水者方向に転舵しなくてはならない。そして「救命浮環の投下」を発声して(実際に人が落ちているわけではないので声のみでいい)、ゆっくり風下から落水物に近づいていく。これからが厄介なのだ、微速で近づいているため、波の影響を受けやすく、舵が思った方にきかない。落水者に付近では、落水者がプロペラに巻き込まれないようにエンジンを完全に停止して、近づくのでエンジンを停止するタイミングを失敗すると、何度も落水者をひいてしまったり、落水者を置き去りにした。唯一の不安要素だった。「着岸」は、車庫入れのようなものだ。岸に対して1〜2m寄せればいい。でも入って行く角度が悪いと、岸に激突するし、離れすぎてしまう。不安要素を残したまま試験へと向かうのだった。

<実技試験当日>

 1日前に一緒に取りに行ってる友達の方が、受験番号が早くもう受け終わっていたので感想を聞いたところ、試験官がタチが悪いという事を聞いた。

 実は、バイト先でも船舶免許を持っている人がいて、その人はあまりの試験官のタチの悪さに最後は、ケンカになったという事を聞いていた。「やれやれ〜」、先が思いやられた。

 当日風は講習を受けた時ほど強くなかったので一安心。だが、試験官の態度はぶっきらぼうで声が小さく何をすればいいのか、聞き取りにくく、おまけに聞き返すと、「さっき言った」と跳ね返される。「はぁ〜、マジかよ〜」。試験の時は、3人で一緒に受けるのだが、とんでもない対応の悪さにお互い顔を見合わせた。

 でやってきました「人命救助」。失敗は一度だけ許される。試験官が後ろに乗っている人に対して手を「チョイ」とやった。落水物が落とされた。ぶっきらぼうな声で「右舷落水!」と声が入る。風が弱いこともあって舵が思ったより取られなくて済んだ。不安要素の「人命救助」は難なくこなせたが、最後に「着岸」するときに、油断してたわけではないのだが、角度がきつ過ぎて岸にぶつけてしまった。細かい失敗はあるものの、大きな失敗はこれくらいだった。

 実技が終わり、岸に着いてから、口述の試験が試験官から順番に出される。3人いるわけだから、質問された問題は二度と出ない。自分の答えられるような問題に当たることを願っていたが、そんなにうまくはいかない。答えられない問題があったものの、取り合えず船酔いせずに終了した。

<合否発表>

 2週間後に船舶関連のホームページで合否が分かり「二級5トン+特殊」の海技免状をもらえた。実際免許は、自動車の免許より質が悪い。まあ無事に取ることが出来たのでこの辺で船舶についてはやめておくが、車の免許より時間がかからず、暇があれば取れる免許だと思うので(少しの暗記もいる)、学生の時に取っておくことをお勧めする。

 

<<釣れづれなるままに・・・>>

Fishing Tackle

 去年の論集では紹介していない道具と少しばかりの説明を最後に載せようと思う。へんてこな奴もあるが「へぇ〜!こんな物で釣るのか〜」と思って見てほしい。

 

<ロッド>(1フィートは約30センチ。)

バスロッド これが普段僕がバス釣りで使っている竿で、一番左が6フィートのスピニングロッドで残り三本が(6・6フィート・6フィート・5.7フィート)ベイトロッドといわれる。何でこんなに無駄に竿があるかというと、竿には、ピース(本数・1ピース・2ピース・3ピース・4ピース)、長さ(フィート)と硬さ(パワー・感度)と質(カーボン・グラス・ボロン・中にはカーボンとグラスのコンポジットのある)の違いがあって、色々な違いがあるからである。

 ピースの違いで、持ち運びの便利さや(竿がコンパクトになるので持ち運びが便利になる)、感度が違ってくる。1ピースは簡単に言うと一本の竿という事である。?分かっただろうか?2ピースというのは、手元と先端の2本の竿から成り立つ。?では4ピースでは・・・4本の部分的な竿があってそれを組み立てると、一本の竿になるのである。感度についてもここで少し触れると、1ピースは一本で竿が成り立っているから、当然ダイレクトに魚の反応がわかる。4ピースだと4本で一本の竿になるのだから1ピースに比べると感度が鈍るが、最近の技術ではあまり違いがなくなってきている。

 長さの違いで飛距離や操作性が違ってくる。硬さに関しては柔らかいと繊細なアタリが取れるけど、大きな魚がきた場合はやり取りを慎重にしないとバラシ(魚が逃げちゃうこと)てしまう。逆に硬いと、繊細なアタリは柔らかい竿ほど感じ取ることはできないが、蓮の葉の上や大量の水草が生えている時などに強引に攻めることができるし、大きな魚がきても竿先が硬いので、魚に主導権を握られる事はない。

 質という観点から見ると、カーボンは(グラス繊維より高弾性繊維である力一ボン繊維を25%以上使用して製造したもの。一般的な竿はカーボンで作られていて、軽くて最も扱いやすいタイプ)

 グラスは(グラス繊維を主材料として製造したもの。触ってみると、カーボンやボロンとの違いがよく分かる。簡単に表現すれば、長い棒の先に、重りをつけて上下に振った時のような、感じが出せる。フニャフニャな竿である。メリットとして、ルアーの重量を最大限に利用できるので投げやすい。) ボロンは(グラス繊維より高弾性繊維である力一ボン繊維を25%以上使用し、かつ、ボロン繊維を5%以上使用して製造したもの。とにかく硬く、デリケートなアタリも感知できるが、重い。)


 どの竿もそうだが、「▲感電注意!」の表示がなされている。

 

<他の竿>

 写真左が、エギングロッド(イカ釣り用の竿)・・・イカは餌を抱いて食べるので、竿先が柔らかくなっていて、違和感なくエギ(疑似餌)を抱けるように工夫が施されている。

 写真右が、トラウトロッド(ニジマス、イワナ、ヤマメ用の竿)・・・トラウトは非常に繊細なアタリでいざ!針にかかってもバラス(魚が逃げちゃうこと)可能性が高いので、竿先がとても柔らかくて感度が良く、小さな魚に対してもあまり抵抗を与えずに岸に寄せてくるパワーも兼ね備えている。

 

 

<スピニングリール> リールというのは仕掛けを目的地まで飛ばす道具である。

 これは、主に全ての釣りで使えるオールマイティーなリールである。ルアー釣り(バス、トラウト、シーバス等)、海釣り(堤防釣り、磯釣り、投げ釣り等)全てにおいてこのリールに糸を巻くことで、釣りをすることができる。リールにも種類があって、大きいリールは太い糸が巻き、小さいリールには、細い糸を巻く。ここで大きいリールなら、大は小を兼ねるという考えで「細い糸を巻いてもいいんじゃない?」という意見もあると思うのだが、大きいリールは糸を巻く溝が深く、細い糸だと相当巻かないと飛距離がでなくて、経済的にも良くない。というのは、大体リールに巻いてある糸のおよそ3分の1くらいしか使わないからだ。警戒心が強いニジマスやイワナを釣る時は、細い糸を使わないと釣れる確立が極端に下がる。

 

<ベイトキャスティングリール(ベイトリール)>

 主にバス釣りの目的で開発されたリール。太い糸を巻いても、スピニングリールより遠くに飛ばすことができるリールである。なぜ太い糸は細い糸よりも遠くに飛ばないのかというと、風の抵抗を受けるからだ。細い糸は直径が太い糸よりも小さい。だから、太い糸よりも仕掛けを遠くに飛ばすことができる。このベイトリールというのは糸が出ていく時に、スピニングリールよりも、糸に抵抗を与えない構造をしている。スピニングリールは、糸を飛ばす時に螺旋状に糸を放出するが、ベイトリールは、糸を一直線に放出できる構造になっている。あと、スピニングリールに比べて、糸を巻き取る時の力が強いこともあって、大きい魚を相手としてもスピニングリールより楽に引き寄せることができる。

<ロッドとリールでこんな感じ>

<TOPウォータ>

 このルアーは主に、水面で動かして魚をおびき寄せて釣るルアーである。水面まで魚が追いかけてきてBiteする瞬間がわかるので人気があるルアーの種類の1つだ。TOPウォータールアーは、朝一番か夕方の魚がお腹をすかせている時に使うのが、一般的に有効とされている。中にはアライグマやビール缶のパッケージ、鉛筆を似せたルアーもあるが、こういったちょっと変わってるルアーがこの種類では売れている。

 

<バズベイト・スピナーベイト>

 バズベイト(写真左側)は、水面でプロペラを回して金属音を出すことによって、魚をおびき寄せるルアーである。これも種類別に分けるとTOPウォータに分類されるわけだが、あえて分けたのにはわけがある。このルアーは、上で紹介したTOPウォータールアーとは違って、投げて着水後にすぐ動かし始めないと沈んでいってしまい、ルアーとしての役割を果たさないからだ。着水後に巻き始めるのはなかなか難しいが、針が見て通り一本しかついておらず、なれてしまえば非常に際どい、木と木の間に投げることが出来て引っかかることも少ないのが魅力である。

 スピナーベイト(写真右側)は、プロペラを回して魚をおびき寄せるルアー。水面〜底までオールラウンド使えるルアーで、このルアーも見ての通り針が一本しかなく、針を隠しているスカートが魚には、小魚の群れに見えるらしい。用途は、バズベイトと一緒で着水後に巻き始めるのがセオリーだが、障害物を見つけたら巻くのをやめて垂直に落とすなど、色々な使い方がある。

 

<クランクベイト>

 主に水中に潜らせて使うルアーである(1m〜底まで)。くちばしのようなものが付いているとおもうが、この角度や長さによって、潜る幅や泳ぎ方が変わってくる。水中にある、藻や岩をヒラリとかわす能力に長けていて水中の状態を探り、何処に何の障害物があるのかを手元に伝えてくれる。なぜ障害物を気にしているかというと、魚は藻や岩などの、自分がひっそりと隠れることができる場所にいるからだ。

 

<バイブレーション>

主に水の底を泳がせるルアー。空気抵抗を受けにくい細い作りになっていて、それなりに重量があるので、飛距離が一番出るルアーだろう。このルアーは底を泳がせてくるので、障害物に引っかり、お釈迦になることが最も多いルアーだ。でも冬などの魚が動きたがらず、水の底でじっとしている時に効果があるルアーである。

 

<ミノー>

主に水中で使うルアー。水深の範囲によって色々な場所でサスペンド(ルアーを水中で止めておくことができる)させることができる。水中で止めておいて魚の警戒心を解いておいて、突然動きを与えることで、思わず口を使わせてしまう。このルアーは、バス、トラウト、シーバスにも使うことができる使い勝手がいいルアーである。

 

<ワーム>

主に水面から底まで使うことができるルアー。色が紹介できないのが残念だが、ハデな色から地味な色まで多種多様存在し、形も様々でおまけに匂い(中には、ニンニクの匂いや、)もあって、インパクトがある。このルアーは、ミミズやザリガニを模したものが多く、一番魚が食べる餌に似ている。このルアーは色々な仕掛けを作ることができるため、あらゆる状況にもってこいのルアーである。

 

<フライFishing

ヤマメやイワナなどの渓流釣りや、管理釣り場(釣堀のようなもので料金は3000〜5000円くらいで様々)での釣りで使う毛ばりを自分で作って持っていく。下の写真が、毛ばりを巻くときに使うバイスと呼ばれる道具である。バイスに針を固定して、自分の気に入ったマテリアル(毛のこと)を付けて、固定するための糸でグルグル巻きつける。簡単に巻けば5分くらいで1つできあがる。やる前は、何か難しい作業をするのだと思っていたが、意外と簡単で、やっていると時間を忘れるくらい没頭する。店頭で実際に買うと、1つ300円くらいするので、自分で作ればそのお金は弁当代なり、他の釣具を買うなり、他に回せる。自分で作ったフライ(毛針)で魚が釣れるのもまたあはれなり。


 


<アオリイカTackle>

写真のようなエビに似せた「エギ」と呼ばれる疑似餌で釣る。この「エギ」にもやはり種類があって重さの違い、色の違い、沈んでいく角度の違い、針の付き方の違いがある。アオリイカは、イカの中でも高級品らしく、近所の知り合いのスーパーでは、「一杯1000円で買い取るよ。」といわれたこともある。春と秋の産卵シーズン(満月がよく釣れる。ヒトと同じで満月の時に、出産が多いのと同じかな?)に主に釣りに行くのだが、秋のアオリイカの方が、身が引き締まっていて、甘くて歯ごたえがあって凄く美味しい。

 

<釣りスポット>

 愛知県だと知多半島の先端周辺・伊良湖岬の赤灯台周辺がスポットになっている。知多半島では、「豊浜」が代表的な釣り場だろう。近年アオリイカブームで、「豊浜」は平日に行っても竿を出す場所がない時もある。

 基本的には夜釣りだが、朝方も釣れるので気合いが入ってる人は、仕事に行く前にちょっと寄って釣る人もいる。実は僕も3年生の春学期に、朝は伊良湖岬でイカ釣りして、1限の授業に間に合うように、「三河田原」から大学まで電車で帰ってきたことがあった。この時は友達と車で行っていたので、荷物は多くないものの、四限が終わったら、またまたトンボガエリで伊良湖に釣りに行った覚えがある。何でこんなにバカみたいなことをしてたかというと、春は秋に比べてイカの体長が大きくて、中には1キロを越す大物が釣れるからだった。そう言えば、この時期には紀伊半島の方までイカ釣りにいってたな〜。高速が通ってないから片道4時間かかるけど・・・。

 

<〆>

 釣った魚やイカは、帰って食べるなら鮮度を保つために、絞めなくてはならない。魚の絞め方は一概には言えないが、エラに包丁を入れるのが基本だ。イカの場合は、目と目の間の筋を切ってやると白く変色してくれるので、大変分かりやすい。絞めてる最中はとても危険である。何かのバツゲームではないが、「墨」をかけられることもあるからだ。

<イカ釣りのイメージの変化>

 イカは、電球のたくさんついている船からしか釣れないというイメージがあったが、今は陸上(堤防)から釣れてしまうんだから驚きである。イカ釣りは、日に日に違うのだが、ある時間に一気に釣れ出すことが多い。これは群れで来ているのもあるが。このタイミングがなければ釣れないことの方が多いし、春・秋の夜釣りということで寒いから凄い根気がいる。寒さを分かりやすく伝えるなら、期間的には4月〜5月・10月から11月の夜に、野外でおとなしくスポーツ観戦をしてる時の寒さが一番近いと思う。豊橋は、伊良湖岬が近くにあるので、アオリイカを一度食べてみたければ防寒対策をして(僕は行く時はいつでもカイロ持参)、多少の睡眠をとってから行くことをお勧めする。

 

<注意事項>

 あと、あらゆる釣りに関して一緒なのだが、初めて釣りに行って魚が釣れないと、やりたくなくなる。(おそらくこれが、釣りを嫌いになる一番の理由だと思う。)おまけに寒さが重なれば二度と行きたくなくなるだろう。それで釣りが嫌いになる。悪循環だ!釣れない時は釣れないと諦めて、釣れる時間が来るまで、寝たり、ご飯を食べに行ったりするといい。僕は釣れないときは寝てることが多い。一度雨の日にイカ釣りに行って、釣れないので堤防の上で寝ていたら危うく落ちそうになるところを友達に止められたこともあった。(何処でも眠れてしまうので・・・。でも雨の中でも眠れることに自分でも驚いた。)ということでこれから釣りに行く機会があれば、こんな感じで気分転換を入れて、釣りをして欲しい。そうすれば嫌いにならないと思うから・・・

と取り合えず紹介しましたが、まだまだ紹介しきれていないものがたくさんあって、紹介すると何ページ使うか分からないので、このぐらいでやめておきます。ちなみに題名にした「等明暗光」というのは、灯台の灯質のことで、様々な灯質があり、灯台もただ光っているだけではなくて色々な光り方をしていることを初めて知りました。何へぇ〜?(笑)どんな光り方か興味があれば、辞書でも引いて調べて下さい。最後に、今年船舶の免許を取って、初めてボートで琵琶湖に釣りに行って、釣れた魚を載せて終わりにしたいと思います。ボートの釣りはTV番組などでよく釣れるイメージがあると思う。だけど実際琵琶湖のような大きなところに行くと、何処で釣れば釣れるのかが、範囲を絞っていくのが本当に難しい。今は魚群探知機があり、ある程度楽ではあったが、水深がどれだけで、底にはどんな障害物があって、何を投げれば一番最善な策なのか、風がこう吹いているから、ボートはこっちから向こうに流しながら釣ろうなど、これらのことを常に考えながら釣りをしている。これが釣りの楽しさなんじゃないかな〜と思う。僕は釣りに行く前の、明日は何を投げようかなーと考えながら、仕掛けを作る時間もとても楽しいが・・・。

これを読んで、少しでも釣りに興味が出て、行きたくなったのなら連れて行きます。釣らせるよ〜必ず。(たぶん・・・)


 

2003年琵琶湖、南湖にて

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公開ゼミの風景